教育費ほど、各家庭の考え方や価値観が如実に凝縮された支出はありません。
公開されている教育費のデータを参考にはしても、鵜呑みは禁物なのは、そこにあります。
個々の家庭の実態は、想像以上に平均データとかけ離れているところがほとんどです。
たとえば、公立小学校の学習費のトータル額のうち、家庭教師や塾、習い事など学校外活動費にかかるお金をクローズアップした時、公立小学校のケースは、おおむね22万円のうち、5万円が学習費に使われることになっています。
しかし、おおよそ6割の家庭では、まったく拠出していない現状もあります。
年間で1円以上支出している家庭だけみてみると、その平均は14.6万円で、つまり高額な負担をしているわずかな家庭が、全国平均を5万円以上引き上げているわけです。
そのため、教育費の平均データベースは、鵜呑みは厳禁です。
個々の教育に対する方針をしっかりとかため、それを反映しての活用が求められます。